
オラトリオ「光のみちを」細川ガラシャの愛
原作:大江捷也 作曲・台本:徳山美奈子
---Ⅰ幕 ---

一、<何事にも時がある>
二、<おたっしゃで>~輿入れの時
三、<婚礼>
明智光秀の三女、玉子は 織田信長の命により細川忠興の妻となる
四、<玉は宝じゃ>~愛する時
明智光秀の三女、玉子は 織田信長の命により細川忠興の妻となる
玉子を熱愛する忠興とそれに答える玉子の幸せな二重唱
五、<幸せの風>
六、<時は今!本能寺へ!!>
忠興が玉子に父、光秀の謀反を知らせます。
細川藤孝が細川家の立場を表明。
玉子は「戦は人の身と心を死なせるだけ!」と歌う
七、<謀反人光秀>
八、<Persona Non Grata>
受け入れ難しもの、Persona Non Grata 。
夜の闇が迫るようにグレゴリア聖歌の<怒りの日>の断片が
四面楚歌となった光秀の境遇を表す

九、<父上様は耐えに耐え>~光秀辞世の句
孤立した父、光秀を慕う娘、玉子のアリア。
光秀の自害。辞世の句------。
順逆二文無し 大道心源に徹る
五十五年の夢 覚め来たり 一元に帰す
心知らぬ人は なんとも言わば言え
身を惜しまじ 名を惜しまじ
十、<奈がれての>~幽閉の時
忠興の父、細川幽斎作の和歌がモチーフ
奈がれての 朽ち行くすえを たのむかな
身は志ら川の あわとみながら
十一、<有平糖>~子別れの時
十二、<生きろ!味土野へ!!>
一幕最終章。忠興の勇ましいアリア。
忠興が玉子を味土野に隠し、守り抜く決意が熱く歌われる。
---Ⅱ幕 ---
一、<味土野にて>

味土野の静寂。
二、<歌留多>
三、<悲しむ者は幸いである>
~マタイ福音書より
四、<玉子帰館>~本当に大切な者は
五一、<生きることの罪>
~ローマの信徒への手紙より
六、<私を去らせて>
七、<こんてむつすむん地>
~トマス・ア・ケンピス

八、<玉子受洗>~光のテーマ
神と共にいます 我が名はガラシャ
主はイエス 光のみちを
神と共にあゆむ 我が名はガラシャ
主はイエス 光のみちを
九、<関ヶ原へ>
いよいよ戦国最大の合戦関ヶ原の戦いが始まろうとするとき
差し迫る出陣を前に玉子を見殺しにせねばならない忠興の苦悩。
十、<十六の時に結ばれて>
苦悩するたあおきをあやすように力付けるガラシャ。
連れ添って早二十年、忠興とガラシャの愛の二重唱
十一、<涙よりオラショを>
憎しみには愛を 争いにはゆるしを
絶望には希望を 闇には光を
悲しみにはよろこびを
十二の一、<ガラシャ辞世の句>
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
十二の二、<忠臣小笠原少斎>
~ガラシャは光となり
最後の時をむかえるガラシャ。
少斎に少し待つように言い、光のみちを見出します。
御免!! 少斎の長刀でガラシャは神に召され天使達の歌声に伴われ
光のみちを昇ります。
十三、<すべては相働きて益となり>
~ローマの信徒への手紙より
ガラシャさまは 永遠に
すべては相働きて 益すとなり
ガラシャさまは 永遠に
光のみちを 光のみちを
光のみちを 光のみちを
光のみちを!!



客席に光の道が浮かび上がりました。
空の空 空の空…
一切は空である…
~コヘレトの言葉より~